乳がん記録帳 in スイス

33歳でBRCA2異常の乳がん発見。2019年 肝臓・骨・リンパへの遠隔転移。スイスで治療中。2021死

子供について

再発の告知を受けてから約2ヶ月と少し
子供のことについて、ずっと考えている
99パーセントは諦めているのに、1パーセントが諦め切れない

とにかく、旦那さんと自分の子供だったら、どんなに可愛いだろうと想像してしまうのだ
自分の住む地域には、たくさんの人種が住んでいる
そして、たくさんの子供が毎日賑やかにしている

こういうと差別になってしまうが
はっきり言って自国の政治的問題で逃げて来た人たちの子供が全然可愛くない
毎日猿のように大勢で叫んでいる。
宗教的なことから、堕胎を許されないカップルなんかは、ボコボコ子供を産み
4人も5人も引き連れている。
血統主義の国のため、この国で生まれたからと言って、自動的にパスポートがもらえるわけではないが
安全なこの国に移り住んで、移民系のカップルもたくさんの子供を引き連れている

そこで湧き上がってくるのが、自分の黒い心

夜中の1時に簡易トイレをひっくり返した悪ガキ達
自転車を盗み、放置し、近所にいたずらをするクソガキたち
そんな子供を育てる、しつけのできない親達

なんで、彼らは子供が持てて、自分は持つことができないのだろうか
自分と旦那さんの子供だったら、絶対にこんな風にはさせない!
と思ってしまう

諦めきれない1パーセントには、理由があって
原始卵胞からの代理出産の話を、ちらっと聞いてしまったからだ
そして、それを研究する人が自分の近くに居る
この方法だと、自分が妊娠しなくても
100パーセント自分たちの遺伝子を引き継いだ子供を持てるという
代理出産を禁止するこの国では、プロセスはまったくもって簡単ではないのだが
これを聞いてから、ずーーーっと気になっている

だけど、再発をしてしまった以上、自分の10年後の命の保証はなく
旦那さんは私がいなくなるのなら、子供は欲しくないと思っているようで
この話題になると、口を閉じるようになった
旦那さんの気持ちも分かるし、「子供はあきらめて、夫婦2人で生きて行く」と決めた手前
これ以上は触れられない

それでも、モヤモヤ……