乳がん記録帳 in スイス

33歳でBRCA2異常の乳がん発見。2019年 肝臓・骨・リンパへの遠隔転移。スイスで治療中。2021死

細胞診の結果 ~左鎖骨上側リンパ 再発~


残念ながら再発だった

細胞の細かい検査がまだ終わっていないようで、
最終結果は2.3日後になるのだが
オンコロジストによる現況は……

左鎖骨上側のリンパ節へ転移(領域内再発?)
ER100%・PgR(ー)・Her2(ー)
6-8mm
腫瘍マーカー 正常
PET検査 他の臓器への転移は見られない

オンコロジストも細胞診の結果を見るまで、本当にがん細胞だとは思っていなかったらしい。
とりあえず今の所は1箇所のみで、ほかの臓器がダメージを受けていなさそうなのが救いだ。
前回の放射治療の時に範囲を広げていれば、この再発はなかったかもしれないと言った。
2015年にサンクトガレンのガイドライン以降では、鎖骨や首のリンパへの照射も行なっているそうだ。
オンコロジストに言わせると、再発するなら、この鎖骨上のリンパが有力と思っていたみたいだ。

治療は来週決定されるが、メインは放射線治療とホルモン療法。
抗がん剤は使うか使わないか、まだわからない。
手術はしない。鎖骨には血管や神経がたくさん集まっているので難しいらしい。
細胞診の際も、胸に使った時と針よりもずっと細いもので、熟練の医師に採ってもらった。
乳腺科の先生は、鎖骨のリンパの生検は自分はできないと言っていた。

前回の初発から4年、この間に新しい薬も4種類。(保険がきくのはうち3種類)
放射線の治療もよくなっているようなので、そこは希望の持てるところだ。

とても悲しかったことは、子供をあきらめなければならないこと

最近、旦那さんと自分たちの子供だったら…と言う話をよくしていた
旦那さんも子供を作ることに前向きになっていたので、私は嬉しかった。
お互いの両親にも孫をみせたかった。
だが、これから新たなホルモン療法を追加し、最低5年間経過したら私は42歳になる
その頃には卵巣の切除を考えなければならない。
ホルモン療法を止めれば、癌はすぐに戻ってくるだろう。
ダメだ、無理。子供は作れない…

悲しいのに、心のなかのどこかでは、壊れた遺伝子を引き継ぎ、
自分と同じ苦しみを子供に与えずに済んでいることに、ホッとしている自分もいる
複雑な気持ちとは、こういうことか

当然治療は諦めないが、がんは存在を忘れさせてくれない。