乳がん記録帳 in スイス

33歳でBRCA2異常の乳がん発見。2019年 肝臓・骨・リンパへの遠隔転移。スイスで治療中。2021死

新型コロナウイルスに思うこと2

新型コロナウイルス騒動、1日ごとに状況が変わる
スイスでは6113人の感染と56人の死者(3/21)
私の住むチューリッヒ州では733の感染者と3人の死者(3/20)が確認されている

  • 公共のスペースで5人以上の集まりを禁止。違反すると1人100フラン(約1万1千円)の罰金
  • 対人距離2mを確保
  • 保育園は代替サービスがある場合にのみ閉鎖。4月19日まで
  • バー、レストラン、映画館、スポーツ施設は禁止。公私イベントも禁止
  • 食料・日用品店、薬局、テイクアウト、デリバリー、社員食堂、ガソリンスタンド、駅、銀行、 郵便局、 ホテル、公共サービス、福祉サービスは営業可。ただし10平方メートル当たりの入店者数は1人に制限
  • 一部鎮痛薬・解熱剤の販売は1回の購入につき1箱まで
  • 医療・衛生、流通、安全・警察業務にスイス軍の人員最大8千人を派遣。大規模な軍の動員は第二次世界大戦後初めて
  • 18日からイタリア、フランス、ドイツ、オーストリアに続き、スペインからの入国も禁止。ただし、スイス国民、スイスの滞在許可保持者、職業上の理由でスイスへ渡航しなければならない人を除く。物流は許可
  • シェンゲン協定域外の第三国(日本を含む)からの入国は原則禁止。シェンゲン・ビザは、18日から原則90日間発行されない
  • スイスから日本に帰国した場合、健康状態にかかわらず14日間の自宅待機が義務付けられる。公共交通機関の利用も禁止
  • スイス郵便は一部サービスを制限。日本行きの国際郵便物の受付は現在停止

少し前の情報だが、以上のことが政府から出された勧告だ
今では警察も外に座っている人たちへの声がけや、人の集まりそうな所の封鎖なども行なっているようだ

自分が最も怖いのは、やはり病院の状況だ
新型コロナの患者で一杯で、ベットの空きは少なくなっている様子

自分は病院に行く以外すでに2週間くらい外には出ていない
旦那さんも絶対にウイルスを私に移したくないとのことで、
自分と同様2週間くらい自宅にて仕事をしている
私たちは極力外出を控えている。しかし、若者を始め健常者はまだ真剣さが足りない
マイアミのお祭り騒ぎ、ドイツのコロナパーティーなどの
ニュースを見ると目を覆いたくなる
今はだいぶ意識が変わってきたかもしれないが、
チューリッヒでは数日前までは多くの人が湖に集まったりしていた
日本も桜が咲き、花見なんかで外で人と出会っていたら
連休で旅行なんて行っていたら
いままで上手くコントロールしてきたのに
欧州のように爆発的に感染者が増えてしまうだろう

先にベットが足りなくなっていると書いた
健常者は新型コロナに感染時は感染した時で
病院にいけばいいなんて考えかもしれないが
疾患を持っている患者の立場からしてみれば、冗談ではない
日本ではまだ病院は落ち着いているようだが、こちらではそうではない。
「異常事態」になっているのだ。ベットは開けていて欲しい。
本当に必要な人が使うべきだ。
本来ならば、定期検診でCT、MRIなどの検査を受けたいが、できるのかどうなのか
また、トリアージが本格化してきたらどうなる

1,自分は大丈夫だろうと過信して外出し、新型コロナに感染し、肺炎を発症した比較的若い年齢の患者
2,ステージ4でがん治療を行なっていて、家で待機しているのに、何らかの要因で間接性肺炎を起こしたり、何らかの緊急を要する症状がでている患者

まあ、2は自分だが、この場合1の方が優先されてしまうだろう
こんなことになったら、3ヶ月、半年ごとに命を更新してきて
7年間頑張り続けてきた治療も水の泡である
こんな状況に置かれている患者もたくさんいるのではないか。
がん以外にも、病院に通わなくては生きていけない疾患を抱えた人もいる。

そんなシナリオも考えてしまう。これは旦那さんも思っていることで
だから、二人して家に籠っている。
お願いだから、早く終息させるためにも、みんな家でじっとしていて欲しい
そして早く有効な薬が出てきて欲しい

 

追記
新型コロナで感染した患者は、病院で隔離中も家族にも直接面会できず
家族を見て会話できるのは、スカイプなどのテレビ電話のみ
亡くなった場合も家族に引き渡されることもなく火葬される
なんとも悲しい、残念な最後を迎えることになる
新型コロナの患者でなくても、病院面会は制限されている