乳がん記録帳 in スイス

33歳でBRCA2異常の乳がん発見。2019年 肝臓・骨・リンパへの遠隔転移。スイスで治療中。2021死

治療方針がなかなか決まらず

メインになる放射線治療がなかなか決まらない

なぜかというと、前回書いたように、もう一箇所の腫瘍が良くない。
これが意外と厄介で左鎖骨裏のリンパにあるらしい

放射線医はこのケースは自分では扱ったことがなく
乳がんのそして鎖骨周辺へ対する、再照射の事例とエビデンスが少ないと言った。

腫瘍は頚椎7.8番神経にとても近く、再照射を行なった場合、
照射後の傷による圧迫で、最悪、腕が麻痺して完全に使えなくなる可能性がある。
サイバーナイフ、トモテラピー、ラジオ波熱焼灼などの可能性もシュミレーションしてくれたが
どれも平行線で、これがいい!という検討結果にはならなかったようだ
最悪の場合…まあ命と引き換えにするなら、腕の一本ぐらいは仕方ないか

調べてみたが放射線再照射に関する事例が本当に少ない。
放射線医によると、「本当は再照射もできるかもしれないのだが、エビデンスにないのでやりたがらない」という見解も持っている。
リスクに対する前向きな情報は
・腕などに何回も照射をしてみても何の問題もない
・最近報告された(たぶん甲状腺がん)首への再照射で重篤な副作用はあまりなかった
・再照射はできないというエビデンスは古いもの

現在提示されている治療は(抗がん剤はすでに始まっているのだが)
1.放射線再照射+抗がん剤
2.手術+抗がん剤
3.抗がん剤のみ

この3つの可能性で、オンコロジスト、放射線医ともに「3」は危険と考えている。
「2」の可能性は放射線予約1日前に浮上し、
当日の朝、外科医を含めた会議の際に不可能ではないと言われ、放射線延期の連絡がきた。
鎖骨周辺の手術は危険と言われていたのだが、これはオンコロジストと放射線医の考えで、
外科医の技術的に可能なのだろうか。とりあえず、明日この外科医と会うことになっている。
手術をしても最悪のリスクは同じだろうが、その確率や体への負担が変わってくるだろう
今後また再発をしたとして、日にちが経過すれば、再照射のエビデンスが変わるかもしれない
そんな期待が「2」にはある

明日は3回目の抗がん剤と外科医の訪問だ